マネー教育

子どもにマネー教育をするときに心がけたい大切な4つの心得

学校教育の中でマネー教育がほとんどなされない現在の日本において、家庭で子どもにマネー教育をすることは必然ともいえます。将来どうやって稼いでくかを考えるきっかけとして、金融資産を殖やしていく術として、詐欺被害などから身を守る知識として・・・。子どもたちに教えておいてあげたいことは山ほどありますが、伝え方を誤って効果が半減してしまってはもったいありません。そこで今回は、子どもたちが楽しんで学び、教えを心に刻み成長できるよう、マネー教育をする上で大切にしたい心得をご紹介します。

マネー教育をするときに大切にしたい4つの心得

子どもを主役として迎え入れる

マネー教育で教えようとすることの大部分は、実際に主体となって経験・実践するのはおとなになってからです。ですから、どんなにわかりやすく説明したと思っても、子どもにとっては幻想の中の出来事という域からはなかなか出てきません。そのため、最も大切なことは子どもを主役として迎え入れること。子ども自身が実際にプレーヤーとなって取り組むことではじめて、その幻想の世界は現実の世界となり、興味がわいて、理解が深まるのです。ですから、子どもがプレーヤーとして取り組めるゲーム形式にするなどの工夫をすることはもちろんですが、たとえば「子ども名義の口座をつくる」ということひとつをとっても、親が勝手に口座を作ってきて「はい!」と通帳を渡すのではダメなのです。子どものためだけの印鑑をつくり、一緒に窓口に行って、子どもに書類に記入をしてもらい、口座を開設するところからがスタートです。そうすることで、子どもの記憶の中に口座を開設したときのワクワク感が刻まれ、「自分の」口座という意識が芽生え、そこから広がるマネー教育への興味にも繋がっていきます。

  • お金にまつわる仕組みはいくら丁寧に言葉で説明しても子どもにはほとんど伝わらない
  • 興味を最大限引き出すためには子どもを「主役」として迎え入れ子ども自身に「体験」させることが一番!
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うまくいかなかったら一旦やめる

親がよかれと思って教えてみても、やはり子どもの理解が追いつくかどうかは年齢に左右されるところが大きいと考えます。幼いうちから教えればいい、というものでもありませんから焦らずゆっくりだんだんと。教えてみたり取り入れてみたりしたところで「まだ早いな。」と思ったら迷わずやめて自機を待つべきです。たとえば早くからお小遣いをあげてお金の数え方を教えてみよう!と思ったものの何度教えてもちゃんと数えられない・・・。ということはあります。そんな時は「なんでできないのっ!」と怒ってしまっては本末転倒。もう少し成長を待ってから再度トライしましょう。マネー教育は焦ってする必要はありません。提案しても乗ってこないことについても同様です。無理強いをして苦い記憶を残すことは、マネー教育をしないことよりも避けたいことです。親子ともに楽しんで取り入れられることからはじめましょう。

  • 早期教育過ぎても効果なし。焦らず年齢に応じた手法を取り入れよう
  • 苦い記憶を残すくらいならマネー教育はしない方がまし!と潔く一旦やめることも大切

継続する

教えたものごとを心に刻んでもらうために効果的なことは、継続することです。いかに身近なものとして子どもの日常に取り込んでいくか。そこが勝負だと思っています。複利効果やドル・コスト平均法など、お金の仕組みには物理的に長期で臨んでこそ学ぶことのできるものもたくさんあります。お小遣いのルールも、さまざまな工夫を凝らしたゲームも、自然消滅して気づいたら風化していた。ということにならないよう、親もやりきる覚悟を決めて取り組まなければなりません。幼い頃から習慣化されていたことや、気づいたら当たり前にしていたことは、所作も考え方も自然と身につきますよね。お金にまつわる仕組みも、「楽して稼げる甘い話に乗ってはいけない」などという教訓も、工夫して日常に取り組み、くり返しくり返し教えていきましょう。

  • 継続は力なり。「特別なこと」とせず、「日常の一部になること」を目指して取り組む工夫をしよう
  • お金にまつわる仕組みも教訓も、子どもの心に確実に刻まれるまでくり返し教えていこう
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マネー教育を一生懸命した結果、お金を殖やすことに長けてはいるけれど、正しい心でお金を殖やしたり使ったりすることのできないおとなになってしまった。ということになっては元も子もありません。アメリカの実業家、アンドリュー・カーネギーの名言に『金が尊いのは、それを正しく得ることが難しいからである。さらに、正しく得た金を正しく使うことが難しいからである。』という言葉があります。お金に支配され、お金に振り回される人生は、いくらお金があっても幸せな人生とはいえないでしょう。子どもたちが、できればお金に困らない人生を、そして心から幸せだと思える人生を歩むことができるよう、マネー教育は心の教育とセットでおこなうべきものだと思います。お金との向き合い方や距離の取り方についても丁寧に教えていきましょう。

  • お金を得ることは大切。けれど、幸せに生きることはもっと大切
  • お金に振り回されることなく、お金をコントロールできるおとなに育てていこう
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