小学生や中学生になり、ある程度まとまった額のお小遣いを渡すようになると発生してくる「お小遣いの使い道の範囲、一体どこまでなんだ?!」という問題。最初にきちんと話し合っておかないと、親子の間に必ず認識のズレが生じます。そして、お金が絡んでいますからどちらも引きません・・・。まさに仁義なき戦い勃発!
そうならないために、お小遣いでどこまで払うのかという範囲については、お小遣いのルールの中でも最も慎重に子どもと話し合いを重ね、決めていくべき事柄のひとつだと思っています。
我が家の取り決め範囲:次女(小学校低学年)の場合
次女と取り決めているお小遣いの使い道、その範囲はこんな感じです。
- 自分がどうしても食べたいお菓子・ジュース
- 学校には持って行けないかわいさ重視の文房具
- 特に何に必要というわけではないけどほしいもの
- 家族などへのプレゼント
シンプルですね。要は、出先でひとめ惚れをして、家に連れて帰りたいと思ったモノです。次女の場合、現時点ではお小遣いが500円にも満たないので、基本的に学用品ふくめ、必要なものについてはすべて親が負担しています。
ですから実情は、外出自粛傾向にある日々が続いていることもあいまって、お小遣いはほぼ使用しておらず、毎月順調に残高を増やし、お小遣いの額を増やし続けています。
定率制でのお小遣いをはじめる前はあんなに羽振りがよく、1冊700円もするエルサのリングノートを一歩も譲らず買っていたのが信じられない・・・。
「定率制でお小遣い」ってなに?と疑問に思った方はコチラの記事をClick!
我が家の取り決め範囲:長女(小学校高学年)の場合
基本的には親負担、お小遣いはおまけ的な位置づけの次女と異なり、長女は、基本的には自己負担、お小遣いでの購入を原則とする。としています。
そんな長女とは「お小遣い約束書」という名の契約書を交わしていることもあり、取り決め事項は細かくなっています。
お小遣い約束書の該当箇所を確認
契約書の中から該当部分のみ抜粋してみました。
長女の場合は「原則として自分のお小遣いを使用する」が基にあるので、除外するものを羅列する方式をとっており、これ以外は基本的には自分で出してね。という形にしています。ただし、⑩に例外規定を作り、グレーな部分や今後新たに出てくるものについてはそちらで対応できるようになっています。
大部分のものを自分で購入するよう促してはいるのですが、そうはいってもまだ基本のお小遣いは1000円台。服代や交通費、携帯利用料金などについては親負担としています。ただし、このあたりは高校生になったらある程度は自己負担に変更しようと思っています。
投資対象になると思えるものならお小遣いとは別に考えてあげよう
では、記事の題名にもなっている「映画鑑賞代」についてはどうでしょうか。我が家の結論としては、これは親負担です。高校生以下の映画のチケットは通常1回1,000円ですので、金額的には自分で出すようにいってもいいような気がしますよね。
けれど、我が家は親負担とすることを決めました。同じようにコンサート、絵画館や博物館の類いの場所。このあたりについては子どもから申出があれば、高校生以降も変わらず親負担のままとするつもりです。
そこには、これらは子どもにとって「投資になり得る」という想いがあります。本物を見聞きしたり、「生」の迫力に触れたりすることから得る感動は、時に自分自身の中に大きな影響を与えます。大画面のド迫力の中映画を鑑賞すること、間近で本物の絵画に触れること、生演奏を聴くこと。どれも子どもたちにはよりたくさんの体験を積んでもらいたいと思っています。
もちろん、決して映画鑑賞代やコンサートチケット代は親が負担すべき!と申しているわけではありません。これは各家庭の「何を投資と判断するか」というところによりますので、それぞれの判断でいいと思います。
ただ、「これは投資になり得る」と考えるものがあるのであれば、または、どのような大人に育っていってほしいか明確なイメージがあるのであれば、それに見合うものについては「これだけはいくらでも親が負担してあげるよ。」と子どもに伝え、全面的に支援してあげられるといいのではないでしょうか。金額の大小ではなく、子どもはその親の心意気に感動して喜んでくれるはずです。
なお、我が家ではレターセットやメッセージカードについてもこれに当たります。頼まれなくても大きな文房具店などに行くと、大量に購入して常に切らさないようにし、筆まめ習慣を育てています。
たとえ「文字は打つもの」という時代になったとしても、感謝の意を伝えたり、特別な人の特別な日をお祝いしたりする際には、心を込めて手書きの文字で伝える。自然とそうできる女性に育っていってほしいと願っているためです。
お子さんにどのような大人になってほしいですか?
そのために必要と思うものについては、お小遣いの範囲で買える金額かどうかに関係なく、お小遣いと切り離して考えてみてはいかがでしょうか。
お小遣い約束書について詳しく知りたい方はこちらをCheck!