用語説明

複利ってなに?子どもにわかりやすく金融用語を説明しよう!

用語説明

マネー教育をおこなうために取り入れる様々な手法やゲームには、それぞれを通じて学んでほしいと願うテーマがあります。そのため、子ども達がこれから行うことにどのような目的があるのかをより理解して臨めるように、関連して登場する金融用語やその意味などについては、できる限りわかりやすく説明をすることを心がけています。

金融用語を子どもに分かるように説明する、というのはなかなかむずかしいもの。我が家でも試行錯誤しながら、時に四苦八苦しながら教えています。完璧な説明ではないけれど、少しでも参考になれば・・・と思い、ご紹介します。(一部、意訳や極端な事例もありますが、ご了承下さい。)

今回のテーマは「複利」

まずは、複利の定義を見てみましょう。

複利(ふくり、compound interest)や重利(じゅうり)とは、複利法によって計算された利子のこと。複利法とは、元金(がんきん)によって生じた利子を次期の元金に組み入れる方式であり、元金だけでなく利子にも次期の利子がつく。したがって、各期の利子が次第に増加していく。投資借金などでは、雪だるま式に利子が増えていくことになる。

対義語は単利(たんり、simple interest)で、元金だけを利子の対象とするもの。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

子どもに分かりやすく説明してみよう

お金を銀行に預けると、「預けてくれてありがとう」と、お礼として少しずつお金を増やしてくれるんだよ。この増えていくお金を「利息」というんだ。そして、この利息が増えていく仕組みには、「単利」「複利」というものがあるんだよ。
「単利」は、元になる最初に預けたお金(元本)に、毎回一定の利率をかけた金額を利息とする方法なんだ。

【単利の例】たとえば3,000円を預けて、年利10%の場合、1年間の利息は300円。

常に元本に対して年利10%なので、2年目もやっぱり受け取る利息は300円。

3年目も、4年目も、やっぱり300円。

一方の「複利」は、1年目は単利と同じく、元本に一定の利率をかけた金額が利息となるけれど、2年目からは「元本+もらった利息」に利率をかけた金額が利息として受け取れるんだよ。

【複利の例】たとえば3,000円を預けて、年利10%の場合、1年目の利息は単利と一緒で300円。

2年目は3,300円に対して年利10%なので、利息は330円。

3年目は3,630円が元になるので、363円。4年目は399.3円!

雪だるまのように少しずつ利息の額が大きくなっていくのが特徴だね。
期間が長くなれば長くなるほど、単利と複利では受け取る利息の額は差が開いていくので、複利で長い期間お金を預けることができると、お金はより増えていくことになるんだよ。つまり、お金を複利で預けることができると、よりお金はたくさん増えていくね。

年利の説明

元のお金にたいして、1年間でどれだけの割合を追加で支払うのか、ということ。たとえば、お金をチョコレートに例えてみて、100個のチョコレートを持っている人が、1年後にもう50個受け取れるとしたら、それは年利50%。1年後にもらうチョコレートの数が10個なら年利10%、5個なら年利5%ということだよ。
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