マネー教育をおこなうために取り入れる様々な手法やゲームには、それぞれを通じて学んでほしいと願うテーマがあります。そのため、子ども達がこれから行うことにどのような目的があるのかをより理解して臨めるように、関連して登場する金融用語やその意味などについては、できる限りわかりやすく説明をすることを心がけています。
金融用語を子どもに分かるように説明する、というのはなかなかむずかしいもの。我が家でも試行錯誤しながら、時に四苦八苦しながら教えています。完璧な説明ではないけれど、ご家庭で説明するときに、少しでも参考になれば・・・と思い、ご紹介します。(一部、意訳や極端な事例もありますが、ご了承下さい。)
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今回のテーマは「円高」と「円安」
まずは、「円高」、「円安」の定義を見てみましょう。
円高とは、円の他通貨に対する相対的価値、言い換えると、円1単位で交換できる他通貨の単位数が相対的に多い状態のことです。逆に、円安とは、円の他通貨に対する相対的価値(円1単位で交換できる他通貨の単位数)が相対的に少ない状態のことです。
出典:日本銀行HP「おしえて!にちぎん」
子どもに分かりやすく説明してみよう
昨日、1ドルのチョコレートが100円で売っていたとします。
そのチョコレートが今日は90円で買えた。これが円高。ドルの価値より円の価値の方が高いから、払う円が少なくても1ドルのチョコレートが買えるんだよ。
その翌日、また同じチョコレートを買おうとしたら110円出さないと買えないと言われてしまった。これが円安。円の価値が下がってしまったから、たくさん円を出さないと1ドルと同じ価値にならないんだね。
ポイント
- 日本円が、相手の通貨とくらべて「価値が高いかどうか」を基準に考えると円高なのか円安なのかイメージがしやすい!
- 今、どれだけ円を払えば相手の国のお金を購入することができるのか。を現わしているのがレート!
- 世界中の国の通貨間にレートがあって、いろんな国の通貨同士を交換することができる!
なぜ毎日価値が変わっていくの?
円高、円安について説明をしたら、子どもからこんな質問が来ました。為替の仕組みを理解する上でとてもいい質問ですよね。でも説明がむずかしい!
円がほしい!という人がたくさんいると円が高くなって、ドルがほしい!という人がたくさんいると円が安くなってドルが高くなるんだよ。たくさんの人がほしいものは、少し高くてもやっぱりほしい!という人がいるもんね。
なんでどんどんみんなのほしい通貨が変わっていくのか。というのは、たくさんの理由が少しずつ複雑に影響し合っているんだよ。
たとえば・・・
- なんだか政策が不透明で心配だから、念のためドルを円に換えて持っておこう!
- 日本に旅行にいきたいから日本円を買おう!
- アメリカの株がどんどん上がっていて魅力的だから円をドルに換えてアメリカ株を買おう!
他にもたくさん、いろんな要因が為替に影響しているよ。
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