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【お小遣いでマネー教育】定額制でも報酬制でもなく定率制が断然オススメ

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お小遣いの渡し方について検索すると、「定額制」「報酬制」「都度制」が一般的であり、そのような渡し方のメリットやデメリットを紹介している記事をよく見かけます。たしかにそれらの制度でも一定のマネー教育になると思うのですが、より「マネー教育」に焦点を当てて考える場合には、「定率制」がオススメです!お小遣いを通じてなにかおもしろいことをしたい。より効果的にマネー教育を行いたい。そんな思いを抱いているご家庭のために、この記事では、我が家が導入している定率制のメリットデメリットについてご紹介します。

定率制でお小遣いを渡すってどういうこと?

「定率制でお小遣い」なんてあまり聞いたことありませんよね。確かに自分の周りを見渡しても定率制でお小遣いを渡しているご家庭って聞いたことがありません・・・。しかし、実際に我が家では定率制でお小遣いを渡していて、マネー教育上多くのメリットがあると感じています。どのような制度なのか、詳しくご紹介していきたいと思います。

定率制の基本的な仕組みは?

定率制とは、その名の通り一定の率を用いる制度です。そのため、定額制では、毎月1,000円など定まった金額を渡すのに対し、定率制では、月末残高×一定の率をお小遣いとして渡します。単純にはこれだけ!

初回の元金はどうする?

では、初回のお小遣いはどうやって決めたらいいのでしょうか?月末残高がないので、お小遣いの額が決まらないように思えますが、実際にはおじいちゃんから頂いたお小遣いの1,000円。お年玉の一部として渡していた2,000円。という風に、子どもは意外とお小遣い制を始める前から手元にいくらかお金を持っていることが多いと思います。その場合は、そのお金を使いましょう。全く持っていない。という時にはあらかじめ必要額を計算した上で、初期投資としてその額を渡してあげましょう。100円からはじめるのであれば、利率設定10%として、1000円で充分です。また、「そんなことをしたら無駄遣いをして全部使ってしまうのでは?」という心配は、きっと定率制の場合は起こりませんからご安心下さい。

月末残高に乗じる率は何パーセントにする?

次に決めなくてはならないのが、月末残高に乗じる率を何パーセントにするのか、ということです。これは、単純にどれくらいのお小遣いを渡すことにしたいのか。から逆算して決めてください。このとき、残高が増えていくことで月々のお小遣いの額も少しずつ増えていく。ということも必要に応じて考慮してくださいね。

たとえば3,000円元金があり、150円程度のお小遣いから始めたい場合には「月末残高の5というように決めていきます。

定率制のお小遣いを導入する場合に気をつけることは?

小銭を用意しておくこと。これに尽きます。定率制でお小遣いを渡すことを決めたなら、まずは銀行で一定額を様々な金種の小銭に両替しておきましょう。せっかく子どもが楽しんでこのお小遣い制度に乗ってきてくれたとしても、お小遣いの額を計算したあとに、ごめん!小銭ないからまた今度ね。というようなことになってしまっては子どももガッカリ・・・。面倒なことはこれだけなので、しっかり準備しておいてくださいね。

定率制のお小遣いを導入した場合のメリットは?

複利を学ぶことができる

毎月の残高に一定率を乗じた額がお小遣いとなるわけですから、元本となる残高が増えていけば、お小遣いの額もそれに伴って増えていきます。

1か月目 3,000円×5%=150円  0円使用(月末残高3,150円)

2か月目 3,150円×5%=158円  100円使用(月末残高3,208円)

3か月目 3,208円×5%=160円

複利は、投資をする上で重要な考え方。お小遣いでは影響は微々たるものですが、それでも、単利よりも複利の方がお金が雪だるま式に増えていくのだということを楽しみながら学ぶことができます。

無駄遣いがなくなる

月末残高によって翌月のお小遣いの額が左右される仕組みになっていますから、子どもはできるだけ残高を減らさないようにした方が得だ!ということに気づくはずです。これまでまだお金の価値をあまり理解できていなかったがゆえに、お金が足りるのであればほしいものはなんでも買ってしまっていた子も、お金を使うこと自体が楽しくて無駄なものを買ってしまっていた子も、翌月のお小遣いのことが頭をよぎり、「これは本当に買うべきもの?」と一旦考えるようになるはずです。

お金の管理をしっかりするようになる

定額制の場合は、自分の手元に今いくら残っているのか、ということが分かっていなくても、決まった日になれば決まった額をもらえます。しかし定率制の場合は、残高が分からなければお小遣いももらうことができないし、それこそ適当な管理をしていたらお小遣いの額が不本意に減ってしまうこともあります。ですから、自然とおこづかい帳をきちんとつけ、わけもなくお金が減ってしまっていないか。翌月のお小遣いは大体どれくらいになるのか。自分で確認するようになります。

もちろん、親としても、残高をもとにお小遣いの額を決定するのですから、こちらも自然と残高チェックの目が厳しくなります。定額制では忙しいときには省いてしまいがちになる「おこづかい帳と手元の残高を持ってきてもらって、確認し、お小遣いを渡す」という行為を省くことがなくなり、結果として、やはり、子どもがおこづかい帳を忘れずにつける習慣が身につく。ということに繋がります。

定率制を導入した場合に考えられる問題点と対応策は?

細かいお金が必要になる

定率制でお小遣いを渡す場合には、1円単位の額でお小遣いを渡すことになりますので、とにかく小銭が必要になります。ですから、お小遣いを渡す都度、いろいろな財布を除いて小銭をかき集めるのでは確かに面倒ですし、あと1円足りない!なんてことにもなります。それにこれは、しっかりと1ヶ月間お金の管理をして、いま目の前でお小遣いを待っている子どもに対し、一番あってはならないこと。スムーズにお小遣いを渡せるように、事前にある程度まとまったお金を銀行で両替し、お小遣い専用の空き缶などに用意しておくなど、準備して回避しましょう。

高学年以上の子には追加の条件が必要になることも

この制度は、実情お小遣いを特に必要としていない低学年の子どもにとっては、本当におすすめです。毎月自分のお小遣いがいくらなのかワクワクしながら自分で電卓をたたいたり、おこづかい帳をつけることで計算力が身についたり、両替をルールに取り入れることで、苦手とする子が多い算数のお金の単元も学ぶことができます。

一方で、自分で学用品等も購入してほしい高学年以上になると、時として、必要なものしか購入していないのに収入を支出が上回り、翌月のお小遣いの額が減ってしまう。ということもあり得ます。そのため、このような場合には救済ルールを別途設けるなど、必要であれば少々制度を複雑化する必要もあると考えます。こちらに関しては、来春から中学生になる長女に対し、「投資ボーナス制度つき」で定率制のお小遣いを導入することにしたので、そちらの記事で詳しくご紹介したいと思います。

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臨時収入があるとお小遣い額も大幅に増えてしまうのでは?

毎年のお年玉や、おばあちゃんから1,000円お小遣いをもらった!なんて臨時収入があった場合、それをそのまま月々のお小遣いと一緒に管理してしまうと、元金が突然大幅に増え、お小遣いの額も予想以上に増えてしまう。なんてことが予想されますよね。

そうならないように、お年玉や許容範囲を超える臨時収入については、子ども名義の口座を用意してあげて、そこに自分で入金し、月々のお小遣いとは別に管理をすることで解決しましょう。

なお、手元のお金が増えた場合も同様に銀行に入金させていますが、この場合はメモ用紙に入金額を記載して(たとえば、3,000円入金したらメモ用紙に3,000円と書く。)、それを貯金箱に一緒に入れています。それにより、手元にはないけれど、お小遣い計算上の残高には加えるお金。としています。

おわりに

「定率制」でお小遣い。今はまだスタンダードではないけれど、取り入れてみると親も子も楽しくて、奥が深くて、学びが多い!マネー教育に最適と実感しています。数年後、「定額制」や「報酬制」とならんで、当たり前のように「定率制」という選択肢がある世の中になっているといいなぁ、と思っています。我が家の実例も紹介しているので、ぜひあわせて読んでみてくださいね。

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