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【マネー教育】お小遣い契約書を交わすメリット!子どもが積立投資をはじめました

先日投稿したお小遣い契約書、おかげさまで反響をいただいています。

お小遣い契約書サンプル

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実用的文章に慣れるという意味合いでもオススメしている「お小遣い契約書」ですが、それ以外にもさまざまなメリットがありますので、一例をご紹介します。

お小遣い契約書を交わすことで生まれるメリット

契約書に潜む危険などについても話をすることが出来た

契約書を交わした日、最後に署名をして自分の名前の印鑑を押した娘は、「おとなになった気分!」とご満悦でした。少々小難しい契約書を交わしたことで、詐欺などから身を守るために注意することなど、普段であれば会話に上がるようなことのない契約書にまつわる話をいろいろとすることが出来、それだけでも充分有意義だったと感じています。

  1. 契約書の中身に分からない部分があったら、納得できるまで確認すること
  2. 不安が拭えない部分があったら、その場で判を押さずに一旦保留にすること
  3. 署名捺印したら、契約内容を守ること

契約書を交わすときの注意点を、親や身近な大人から教わった経験のある人はあまりいないのではないでしょうか。娘に②について「納得いかなければ『出直します』と言って保留にして帰ってきていいんだよ。」と、話をすると「え?その場で印鑑押さなくてもいいの?」と驚いていました。知識として持っているかいないか、それは大きな違いを生みます。心構えが違うだけで見えてくるもの、気づけること、ということは多くあるので、成年年齢が引き下がることも受け、契約書と対峙するときの心構えを教えておくことは重要だと思っています。

余剰資金で積立投資をはじめた

さて、娘と交わしたこの契約書では、お小遣いは定率制で渡すこととしています。契約書内には利率が記載されていませんが、我が家は今年度の通常利率を『3%』、投資ボーナス時の利率を『5%』とおいています。

最初のお小遣いを計算すべく、娘の所持金を確認したところ、銀行に預けているお金も含め74,400円ありました。しかし、中学1年生のお小遣いは1,500円程度からスタートしたかったのがこちらの本音。これでは、スタート金額が2,232円になってしまいます。

そこで、娘と相談した結果、「それだけ残高があったのだから極端に少なくされるのは納得がいかない」という娘の主張を考慮し、残高60,000円からスタート。初回お小遣いは1,800円で合意となりました。

そして発生した差額14,400円。これを残高から減らし、積立投資に回すことにしたのです。最初は「貯めたお金がなくなる」というイメージから躊躇していた娘でしたが、約1年ほど前から娘名義で月1万円ずつ積立投資していたものが、4万円強の利益が出ていたので、それを見せながら話をすると即座にやる気になりました。

そこで、次の質問にYES,NOで答えてもらい、信託報酬の安さを考慮して2つに絞り、最終的には娘自身にどの投資信託にするかを決めてもらいました。

  • ハイリスクハイリターンとローリスクローリターンどっちがいい?
  • 世界に投資したい?日本だけがいい?
  • 世界はアメリカだけ?全世界?経済が発展している途中の国も含めたい?
  • 不動産とか債券とか、株以外にもいろいろなものに投資したい?

娘は、金額が小さいからどちらにしてもたいした損にはならない。と判断し、全世界の株に投資する投資信託を選択!娘の保守的な性格からは少々意外な結果でした。自分の意思でおこなう初めての本格的な投資。月々1,200円の積立を1年間行います。さて、利益は出るでしょうか!?

失敗を経験しながら買い物がうまくなった

契約書に基づき、中学からは学用品もすべて自分で購入してもらっています。その中で必要と認めた学用品等の購入費が月1,000円以上となったら、翌月のお小遣いの利率が5%となる仕組みです。

中学に入学し、早速大量の学用品(ノートやファイル、2穴パンチなどなど)が必要となり、毎日のように購入しています。最初、近くの文房具店でファイルを購入していた娘ですが、ある日お怒りモードで帰宅。ネットだと100円近く安く売っていると友だちに聞いたようです。たまに1冊買う、くらいの頻度だった以前は気にもしなかったのでしょうが、大量に必要となったいま、その差が及ぼす影響は大きいということに気づいたようです。それからは、親の許可のもと、主にネット購入。いくつかのサイトを見て回り、送料を確認して購入しています。しかし先日、今度はネット購入の際、サイズ違いのものを頼んでしまうという失敗をしでかしました。あるあるですよね。その時は、私の方で返品対応することにしましたが、「次回からは返品するなら送料も自己負担」と伝えると、より一層気をつけながら購入するようになりました。サイズや使い勝手は実店舗で確認し、いくつかのサイトを見た上で最適なお店で購入する。そういった自分にとってのベストな買い方を早いうちから学び、身につけることが出来るのもお小遣い制のいいところだと改めて感じました。

ある程度身の回りの物すべてをまかなってもらう。お小遣いがそれくらいの位置づけになったら、ルールや条件も増えてくると思います。その際は、ぜひお小遣い契約書を取り入れ、自覚と責任を持って上手にお小遣いを使用できる子に育てていきましょう。

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