マネー教育

【マネー教育】定率制お小遣いは投資ボーナスルールをつくって自分に投資をさせよう!

我が家はお小遣いを定率制で渡しています。定率制でお小遣いを渡すことによって、投資をする上で重要な原理となってくる複利を学んだり、無駄遣いを抑制したり、翌月のお小遣い額を考えながら自分で収支のコントロールをする能力が自然とついていきます。

小学生のうちの学びは、そのくらいでいいのかな。と思っていますが、中学生くらいになったら少し工夫を加え、お小遣いを通じて「投資」についてもう少し深く考えるきっかけを与えてみてはいかがでしょうか。

中学生になったら自分に自分で投資をしよう

「投資」とはなんなのか。その真の意味を理解してもらうために、まずは自分で自分に投資をさせることから始めましょう。今は気軽に未成年でも証券口座を開けますから、お小遣いから金融商品に投資を始める。ということもできますが、それよりも、投資・浪費・消費、この3つについての理解を深めてもらうことが先決と考えます。

この記事で伝えたい「投資」とは、簡単に説明すると「将来の自分の価値を高める(成長する)ために、いま、お金や時間や頭をつかって準備すること」

つまり、お金を使ってするものだけでなく、日々一生懸命考えたり、試行錯誤しながら集中して何かに取り組んだりすることも立派な投資である。ということを、まずは子ども達にきちんと理解してもらう必要があると思うのです。将来の可能性を広げるために、自分に投資をすることがいかに大切であるか。を早いうちから経験を通じて知ってもらいたい。という願いがそこにはあります。

そこで、我が家でも、娘に投資・浪費・消費それぞれの意味や違いについて説明をした上で、これから自分で自分に「投資」をしていくように命じました。

投資・浪費・消費、なんて子どもに説明するか悩んだときはこちらの記事をCheck!

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子どもが自分に投資をしたらボーナス制度を設けて支援しよう

自分自身のためにできる投資はさまざまですが、お小遣いを通じてできることはやはりお金の部分がメインになります。ですから、自分で自分にお金をかけて投資したことに関しては、投資ボーナス制度を設けて支援してあげましょう。

投資ボーナス制度とは?

投資ボーナス制度とは、一定額以上のお小遣いを学用品、参考書、問題集などの購入に充てた場合、翌月のお小遣いを、通常より有利な利率で計算するというものです。

定率制ルールの基本事項はこちらの記事をCheck!

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投資ボーナス制度の具体例

では、具体的な例を見てみましょう。

投資ボーナスルール

前提:初回お小遣い算出時の手元の残高は50,000円である

  • 通常月のお小遣いは月末残高の3%とする。
  • その月の投資額が1,000円以上であった場合、翌月のお小遣いは月末残高の5%とする

定率制でお小遣い、ルールの詳細はこちらの記事をCheck!

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投資ボーナス制度から学べること

自分に投資することの重要性を学ぶ

投資に値するものを一定額以上購入することによって、翌月のお小遣いもアップします。そのため、自分に投資をしよう!と積極的に考えるようになります。毎月、自分への投資を繰り返していくうちに、だんだんと成績が上がったり、何かが上手になったり、日々の生活がスムーズに回るようになったり・・・。投資の成果が目に見える形で現れてくることに気づくはずです。そのことにより、先行してお金や時間をかけて自分に投資をすることの重要性を学びます。

投資がなにかを判断できるようになる

投資は、学業に関わるものだけとしていません。趣味を充実させるために必要だと、私たちを納得させる理由と信念を持っているものであれば、それも「投資」と認めています。趣味も極めていけば将来の収入の柱になり得ますからね。ただし、それができなければ、どんなに大きな出費があったとしてもそれは浪費に分類され、翌月のお小遣いの利率はアップしません。そのため、シビアに「自分にとっての投資とは?」を判断する基準が育ち、なおかつ建設的・論理的に説明する能力もついていきます。

投資のリスクとリターンのバランス関係を考えるようになる

先ほど高額投資の話がありましたが、購入したい対象物が高額であっても、「現在必要な投資額より、将来得るリターンの方が大きい」と結論づけられれば、購入に踏みきってよい。ということを知ることができます。なお、そのことをより実感してもらうためには、定期試験等の結果に応じたボーナス制度との併用が効果的です。

参考書購入→活用して勉強→試験結果に反映→さらなるボーナスGET

という好循環により、月々のお小遣い額の利率アップ以上のリターンが生まれる仕組みです。

自分がよりよい成績を修めるためには、どんな参考書や問題集がいいのか。本当に自分はこれをやりきることができるのか。投資対効果を見込むためにはどのくらいのボーナスを得る必要があるのか。そういったことを考え購入することも、投資はリスクとリターンのバランスを考えながら行うものである。ということを学ぶよい経験になるのです。

おわりに

中学生になったら、まず投資・浪費・消費の違いを教えましょう。単純に意味を教えるのではなく、お小遣いを用いて、子ども自身の日常生活を通じた実体験として教えることを目指します。マネー教育というと、「金融商品への投資の知識をつけること」と誤解されがちですが、そうではなく、「投資とはなにか」と問われたときに、「自分自身を成長させるために~。」という側面からも回答できる子に育ってほしいと願っています。そのために、この投資ボーナス制度は有効だと考えます。「投資とはなにか」をしっかり理解しているか否かは、今後金融商品などに対して投資を行うときならず、自分の人生の可能性を広げ、より豊かにしていくためにとても重要なことなのです。

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