マネー教育

【マネー教育】小学生でも!楽しく為替の仕組みをゲームで学ぼう-その5

今回は、為替ゲームの続編として、売却編の導入が決定するまでの過程をご紹介します。

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子どもに説明しておくべき2つのリスク

ルール編で触れませんでしたが、子どもたちに売却ルールを説明するときに触れておくべきポイントが2つほどあります。

売却期限は設けず売却タイミングは自由、でも売却しない限り払った円は回収できない

購入時のレートより円安ドル高の状態で売却すれば利益は出るが、為替相場はどう動くか分からないのでもしかしたら何年間も円高に振れたままかもしれない

これはすなわち投資のリスクですね。

おとなから見たらわかりきったことですし、もともと20ドルしか持っていませんから得る利益も被る損失もたいしたものではありません。しかし、おとなは知識があるから分かりきっているだけということを忘れずに、予想できうるリスクは必ず子どもに伝えましょう。投資には少なからずリスクが伴うことを自覚してもらうよいきっかけにもなります。

ルール説明をしたときの反応は?

長女の反応

しばらくジッと説明を聞き入っていましたが、さすがはまもなく中学生。スッと意図を理解し、説明を自分の言葉で噛み砕いて「・・・っていうこと?」と言ってきました。その通り!どうする?やる??と尋ねるとしばし考えた末に「やる!」と笑顔で答えたのでした。

実際に自分のお小遣いからお金を出すというところと、リスクがあることがお悩みポイントだったようですが、元来ゆったりと構えている性格もあり、長い期間かかっても自分がドルを売却するタイミングを間違えなければ利益が出るというところで納得したようです。

そこで、どの20ドルを買う?と問いかけたところ「えっと、ということは安くドルを買えた日のものを選べばいいんだよね。」と言いながら購入表とにらめっこ。

長女、為替ゲームの目的をしっかり学んでいました。合格です!

次女の反応

一方の小学校低学年次女は途中から頭がこんがらがってきたようで、話が終わる前から集中力をきらし離脱・・・。歳の離れた兄弟相手に、同時に同じように理解してもらえるよう物事を説明するのはなかなか難しいですね。

まだ理解ができず、興味を示さないのであればこのタイミングでは長女だけでもいいか。と思ったのですが、ジッと黙って一緒に聞いていた夫が一肌脱いでくれることに。

低学年の子どもにも分かりやすいように、本物の日本円とドルを目の前に広げ、やたらと極端なレート差を持ち出し、楽しませながら説明してくれました。それを聞いた次女は「すっごいお得じゃん!」と目を輝かせ、わたしもやるー!と言ったのでした。

実際には100円で買った1ドルが200円で売れる日は近い将来には来ないと思うけどね・・・。

るんるんの次女にリスクもあることを説明しましたが、結果として次女も売却編参戦となりました。購入するドルは夫の誘導をうけつつ選んでいました。

20ドルの購入コストは?

長女のデータ

購入時最安値102.91円/最高値105.10円/平均購入レート103.81円

その中で、長女が今回の売却編にそなえて実際にお小遣いからお金を出し購入した20ドル分の内訳は以下の通りです。

購入日 購入価格 購入数量
1月5日 102.91円 3ドル
1月4日 102.96円 8ドル
12月17日 103.18円 8ドル
12月30日 103.30円 1ドル
合計 2061.15円
平均購入レート 103.05円

つまり、長女は今回2061.15円を支払い、20ドルを手に入れました。今後、103.05円より円安の日に手持ちのドルを売却すれば利益が得られることになります。

次女のデータ

購入時最安値102.78円/最高値105.34円/平均購入レート103.77円

その中で、次女が今回の売却編にそなえて実際にお小遣いからお金を出し購入した20ドル分の内訳は以下の通りです。

購入日 購入価格 購入数量
1月6日 102.78円 1ドル
1月5日 102.91円 1ドル
1月4日 102.96円 4ドル
12月17日 103.18円 9ドル
12月30日 103.30円 3ドル
12月16日 103.37円 2ドル
合計 2062.79円
平均購入レート 103.13円

つまり、次女の場合は今回2062.79円を支払い、20ドルを手に入れたので、今後、103.13円より円安の日に手持ちのドルを売却すれば利益が得られることになりますね。

自分のルールを宣言

購入編を通じて「投資をおこなうときには事前に自分なりのルール(基準)を定め、そのルールに忠実に淡々と行動を起こすことも大事なのでは?!」と学んだ我が家。売却編スタートに先立ち、それぞれルールを宣言してもらいました。

長女の宣言
105.50円以上の円安日に売却をする
売却は1日1ドルずつとする

次女の宣言
105.65円以上の円安になったら最初の2ドルを売却する
そのあとは前の日より円安になっていたら売却するかどうか考える

さて、自分の宣言に忠実に、惑うことなく売却をしていくことができるでしょうか!?

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おわりに

というわけで、売却編がはじまりました。今回は紙上ではなく、実際にお小遣いから資金を出しているため、自分が納得するレートのときに売却すべきと思ったので期限は定めていません。ですので、一体いつこのゲームが終わるか分かりませんが、いつかそれぞれが20ドルの売却を終えたときにはその結果もご報告したいと思います。

毎日のレート公表、忘れないようにがんばらねば。。。

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