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小学生のお小遣い事情、平均相場はどれくらい?使い道は?

お小遣い

お小遣いをはじめようとしたとき、まず気になるのが「いったいいくらあげたらいいの?」「お小遣いは何に使用するの?」ということ。そこで、まずは子どもたちのお小遣い事情について見てみましょう。

みんないったいお小遣いはいくらもらっているの?

調査結果①

金融広報中央委員会「令和元年(2019年)家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]」(調査対象全国8000世帯、回収率40.3%)によると、以下のような調査結果となりました。

小学校1、2年 984円
小学校3、4年 940円
小学校5、6年 1,161円
中学生 2,510円
高校生 5,814円

小学生は約1000円、中学生で約2500円、高校生で約6000円といったところでしょうか。

調査結果②

では、別の調査ではどうでしょうか。バンダイ「小中学生のおこづかいに関する意識調査(2019年)」(調査対象900人)での結果は以下のようになりました。

小学1~3年生 小学4~6年生 中学生全体
平均金額(全体) 1,207円 1,996円 2,449円
親からもらう平均金額 1,045円 1,845円 2,298円
祖父母からもらう平均金額 2,007円 2,758円 3,500円

この結果をみて目を引くのが、祖父母からもらうお小遣いの平均金額の高さです。全体平均で親からの約1.5倍、小学1~3年生に至っては親からもらう平均金額が1,045円なのに対し、祖父母からもらう平均金額は2,007円となり、実に約2倍という結果になりました。また、小学校高学年の親からもらう平均金額が1,845円となっており、調査結果①と比較するとこの年代のお小遣い平均額が突出しているのが特徴的です。

なお、2016年に実施した同じ調査の結果と比較すると、親からの平均金額は約200円アップ、祖父母からの平均金額は約800円アップとなり、年々相対的にお小遣いの平均金額が上がっていることが分かります。

みんなお小遣いは何に使っているの?

では、みんなはお小遣いを何に使っているのでしょう?

調査結果①

少し古いデータになりますが、金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度」(全体調査対象50,149名)にて、『じぶんの「おこづかい」で買うものやすることに○をつけてください。』(複数回答OK)というアンケートをとった結果、以下のようになりました。(それぞれ上位5つのみを掲載しています。)

○小学校低学年

第1位 おかしやジュース 36.2%
第2位 おもちゃなど(たとえばガチャポン) 32.1%
第3位 ゲームをする 31.6%
第4位 家の人へのプレゼント 23.6%
第5位 ノートやえんぴつ 23.2%

○小学校中学年

第1位 おかしやジュース 41.5%
第2位 ゲームソフトやおもちゃ類 35.4%
第3位 ゲームをする 29.9%
第4位 ノートやえんぴつなど 29.6%
第5位 まんが 29.0%
第5位 家の人へのプレゼント 29.0%

○小学校高学年

第1位 おかしやジュース 49.6%
第2位 ゲームソフトやおもちゃ類 42.1%
第3位 まんが 41.7%
第4位 本やざっし 34.2%
第5位 家の人へのプレゼント 34.0%

○中学生 ※アンケートのとり方が小学生と異なるため、『おこづかいで買ったり、支払ったりすることが「よくある」』と回答したものの上位5つとなります。

第1位 友達へのプレゼント 33.7%
第2位 友達との外食・軽食代 37.8%
第3位 休日に遊びに行くときの交通費 30.0%
第4位 家の人へのプレゼント 29.8%
第5位 おやつなどの飲食物 28.5%

小学生は、いずれも使い道1位は「おかしやジュース類」となりました。どの年代も「家の人へのプレゼント」が入っているのがなんだかうれしいですね。また、中学生になると一気に交友関係が広がり、それに伴いお小遣いの使い道も広がっていくことが、このアンケート結果からも見てとれます。

調査結果②

次に、バンダイ「小中学生のおこづかいに関する意識調査(2019年)」(調査対象900人)の結果を見てみましょう。

○小学生

第1位 おかしやジュースなどの飲食物 57.1%
第2位 文房具 30.6%
第3位 マンガ 28.9%
第4位 貯金 28.4%
第5位 おもちゃ 22.5%

○中学生

第1位 おかしやジュースなどの飲食物 64.3%
第2位 文房具 43.0%
第3位 マンガ 40.8%
第4位 外出時の交通費 26.5%
第5位 映画を観に行く 25.4%

やはりこちらのアンケート結果でも、使い道第1位は「おかしやジュースなどの飲食物」でした。興味深いのが小学生第4位にランクインした「貯金」。小中学生全体の総合結果でも25.6%で第4位にランクインしており、約4人に1人の子どもが貯金をしているという結果が出ています。しかしながら、中学生ではランク外の第8位(21.3%)まで下がり、調査結果①と同様、中学生になるとお小遣いの使い道が増え、貯金にお金が回らなくなっていることが伺えます。

まとめ

小学生のお小遣いの相場は約1,000円~2,000円、中学生で約2,500円ほどという結果でした。また、お小遣いは、基本的には自分の「ほしいもの・使いたいもの」に使用していて、学用品や本などは、親が別途購入している家庭も多いことが分かりました。

いかがでしたでしょうか?多いと感じたり少ないと感じたり、それは各家庭によって違うと思います。これらのアンケート結果を参考にしながら、家庭で話し合って、それぞれのベストなお小遣いの額を決めていきたいですね。

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