推薦図書やおとなが薦めるこども向けの本の紹介サイトはたくさんあるけれど、なんだか載ってる本は同じものが多いな・・・。と感じたことはありませんか?
このサイトでは、我が家の子ども達が実際に読んで自分たちで紹介文を考えた、子ども目線でリアルにおすすめしたい本を紹介しています。まさに、子どもの子どもによる子どものための本の紹介!あなたの気になる一冊が見つかりますように。
今週の一冊はこちら
図工の授業は好きですか?私は好きです。でも、あまり絵を描くのが得意ではないので、選択授業となったときは美術は選択しないと思います・・・。
そんなわたしのように、小学生のときは大好きだったはずの「美術」を、中学生になるとたくさんの子ども達が苦手科目としてあげるそうです。作者の末永さんは美術の先生で、このような結果に危機感を覚え、もっと美術を好きになってもらおう!とこの本に書かれているような面白い授業をはじめました。
先に読み終えた母に薦められたものの、なかなか気分が乗らず、手に取らないまま数ヶ月が過ぎました。でも、思い切って読み始めてみると1ページ目から引き込まれました。ある課題から始まるのですが、ページをめくってみてびっくり!心を見透かされたようでドキッとします。各章ごとに課題があって、そのひとつひとつが面白く、自分の中のアートの見方がガラリと変わりました。アートは難しく考えなくていいのだ。ということと同時に、どういうところに注目して見ると面白いのか、ということも分かったような気がします。それぞれのアートが描かれた思いもよらない理由や時代背景もびっくりの連続で、とても興味深く、時に声を出して笑ってしまうほどでした。
この本を読むときっと美術館に行きたくなります。私も実際、この本を読んだあと、家族で美術館に行き、本の中で紹介されているオススメの鑑賞方法を試してみました。いつもよりたくさんの発見があって、家族の中でもそれぞれ注目する部分が違うこともわかりいつも以上に楽しかったです。
難しいことが書いてありそうに見えますが、そんなことはなく、わかりやすくて面白い、今まできっと読んだことのない本なので、是非読んでみて下さい。おとなでも子どもでも楽しめます。(中学生から)